本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]

新春セールをやっているので、吉祥寺の「ユニクロ」へ。
特価品のエアテック・ジャケットを試着、なかなか良い。買うことに決める。
近くで、やはり、試着していた男性がすこぶる気に入っている様子だったが、
小学六年くらいの娘に、
「お父さん、中学生みたい」と揶揄され、
また、奥さんからケラケラ嘲笑される。
お父さん、がっくりと肩を落として、試着品を脱ぎ、買うのを断念。
名残惜しそうに何度もこちらを振り返っていたよ。しっかり、お父さん!
吉祥寺図書館と西荻図書館を自転車で回り、
予約しておいた本を七冊ほど借りる。いずれも昨年の読み残しのミステリ本。
本格ミステリ大賞の運営委員として、2月6日の予備選考に備えて、勉強しておかねばならんのだ。
こういう時に限って、なぜか、他に読みたい本がいろいろとあるので困ってしまうわい。
吉祥寺図書館のソファに、どうみてもホームレスなオッサンが座っている。
まあ、暖を取りに来たんだろうて。
背筋を伸ばして、じっと宙の一点を見つめている。
なあ、折角なんだから、本でも読みなよ。
こんなところにも、世の中の読書離れが進んでいる。
俺の知人の女性は、夏、図書館を訪れ、涼しい環境で快適に読書をしていた。
そんなささやかな幸福に浸っていたところ、
近くの席で、涼みにきてボーっとしていたホームレスが放屁する。
以来、彼女は図書館に行かなくなってしまった。
最近、ビデオ録画して観たホラー映画「輪廻」で、
図書館のショックシーンがいくつかあった。
とりわけ、書棚の上下段の隙間の向こうで、無数の霊の顔がこちらを見つめているのが、
やたらと恐ろしかった。
あのシーンを見ると、図書館に行くのが怖くなる人がいるかもしれん。
映画に描かれた図書館のシーンで、真っ先に思い出すのが、「サード」。
女子高校生役の若き頃の森下愛子ちゃんが、高校の図書館の物陰で、
同級生の男子とSEXに励む。
本、読めよ。
七十年代、既に読書離れが進んでいたのだ。
このシーンを思い出したら、あの話も思い出した。
俺が映画宣伝マン時代に、一緒に仕事した某社の同世代の男で、なぜか、“将軍”と呼ばれている奴の話。
将軍は、高校時代、下校途中に、同級生の女の子と川原でSEXした。
石ころが痛いので、鞄から教科書を取り出して、川原に敷き詰めて、励んだらしい。
なるほど、こういう本の使い方もあるのだ。
それにしても、翌日から、また、それらの教科書を授業で開く時、どんな思いがよぎったのだろう。
いつか、将軍に会ったら聞いてみよう。
まあ、本日の教訓は、なるべく本は読もうということですな。
晩飯、タラちり鍋。マグロ刺身。
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