本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]

ミステリ作家・二階堂黎人さんが、ご自身のHP上で「本格ミステリー入門」を掲載。
無料でダウンロードできるようになっている。
本格の定義から、トリックや論理の発想・使用における注意点、さらには、原稿用紙の正しい用い方にいたるまで、懇切丁寧な指導要綱となっている。
本格ミステリ作家を目指す人にとっては必読のテキストといえよう。
↓ここ(二階堂氏のHP。開いたら、[恒星日誌]の項目をクリック)
http://homepage1.nifty.com/NIKAIDOU/index.html
俺も読んでみて、たいへん勉強になった。
自分の悪いクセに思い当たるなど、反省点を再認識することが出来た。
現役作家にもお勧め。
もちろん、人によって本格観が異なるので、どう咀嚼し、今後の創作姿勢への糧とするか、それは各々の判断であることはいうまでもない。
例えば、俺なんかは、本格の定義についての考え方はもっと緩い。
ガキを一ダースくらい生んだ大家族のおっかさんの産道よりもだだっ広い。
「謎解きの面白さが最優先された小説」、これが俺の本格の定義。
謎、その解決はもちろん、探偵役の推理や捜査の仕方など、それに、小説そのものに内蔵されるトリッキーな仕掛け(隠されていた謎解き)も本格の「謎解きの面白さ」の範疇と考えている。
そして、書いた作家が「本格ミステリのつもりではない」と言っても、謎解き部分が最も面白かったと読者が感じれば、本格ミステリと分類する。
その作家が泣こうがわめこうが、読者の判断優先、少なくとも俺にとってはそうなのだ。
つまり、目的だけでなく、「結果としての本格」もアリってこと。
たとえば、夏目漱石「吾輩は猫である」。
この名作ブンガクの有名な冒頭の一文「吾輩は猫である。名前はまだない」が、もしも、無かったとしたら。
読者はずっと「吾輩」を「人間として」読み進めるかもしれない。
そして、その冒頭の一文をラストに持ってくる。
と、なにっ、猫だったのかっ! そうか、名前が記されていなかったのは伏線だったのかっ! やられたっ!
世界が反転し、足元がぐらぐらするような、サプライズ・エンディング。
漱石大先生は、本格ミステリの名作を逃していた、惜しい。
わが西荻の南口に、ラーメン屋「大」がオープン。
あの都市伝説ともなったラーメン「二郎」の流れをくむ店である。
先週あたりかな、オープン当初は、割引サービス・セールの影響もあって、凄い行列ができていた。
ようやく、今週になって、落ち着いたようなので、昼飯を食いに。
十一時半と早めの時間帯を狙ったので楽々、座れる。
自販機で券を買い、丼が出される時、例のトッピング、野菜多め、濃い目、ニンニクなど、やはり、「二郎」のシステム。
俺はニンニクのみ。
これまで、歌舞伎町店、新宿西口店でしか食べたことないが、それらよりも、ちょっと脂が多かったような気がする。寒い日には凄く暖まりそうだ。
ただ、齢のせいか、ちょっと胃がもたれる。若い時分だったら、毎週通っていたかもしれないけどね。
ちょっと、アカバネん・グラフィティ。
赤羽の若者にとって、脂っこいラーメンといえば、常盤台にある「土佐っ子ラーメン」、通称・環七ラーメンがまず思い浮かぶ。
深夜、よく、車でわざわざ行ったものだ。
とにかく、凄い迫力の脂がスープ表面を覆う。
立ち食いの店で、気をつけないと、床に散った脂でずるっと滑るほどだ、ホント。
当HPの常連・タツローは、ある時、酔った勢いで、友人の車に乗り、食いに行った。
アルコールでバカになった胃に、するすると濃厚なラーメンは収まる。
さらに、タツローは頭もアルコールに犯されていたらしい。
なんと、自分へのお土産のラーメンをオーダー。
丼の熱々のやつをそのまま自宅へと持ち帰ったのだ。
で、酔っていたので、寝てしまう。一口も箸をつけないまま。
翌朝、丼を見て、己の愚考を知る。
丼の中身は、すっかり脂がゾルゲル状に固まり、さながら、固めるテンプルのようであったという。
もちろん、食えたものではなかったとさ。
晩飯。厚揚げのネギソース(刻みネギ、ソバツユ、レモン汁)かけ。
カブの葉のおひたし。焼き茄子の煮浸し。
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作家4人によるイベントが開催されます!!
ご来場お待ちしております!!!
詳細はここ↓
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