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■ 11月26日(日)
November 26, 2006 9:51 AM


 というわけで、日曜日、杉作J太郎さんのトークライブへ行ってきた。
午後3時より、場所は、吉祥寺にある地下の立ち飲み屋。
奥に細長くて、三十人くらいの観客でびっしりと埋まる。
椅子は数席のみで、あとは、床に座るか、立ち見。俺は壁によりかかる。
女性が六割くらい。それも若い人たち。杉作さん(以降、杉Jと表記。敬称略スンマセン)の人気を知る。また、時代を感じた。


トークの相方の予定だったギンティ小林さんが時間になっても来ない。
飲み明かして、朝、九時まで杉Jと一緒だったとのこと。
「寝過ごしやがったな、あいつめ」
急遽、会場を仕切っていたスタッフの一人、ライターの方(だったと思う、名前を聞き取れなかった、スンマセン。以降、A氏と表記)が相手を務める。
二人のちょっと長い雑談(これが既に笑わしてくれる)があって、
杉Jの音頭により、みんなで乾杯! ライブのスタートだ。
l061126.jpg




(以下、印象に残ったトークやシーンを抜粋して記す。ほんの一部だよ、キリないから)


杉J「あっ、しまった。今日、家を出る前、オナニーするの忘れた」
A氏「えっ、いつも、オナニーを?」
J「そりゃ、そうさ。そういう人、結構いるよ。みうらじゅんさんに聞いたけど、俳優の小林薫さんとか。ほら、あの人って、いつも脱力してるでしょ」
A「それ、オナニーのせい?」
J「もちろん。普段はもっとテンション高いんだってさ。で、仕事に出かける前にオナニー、すると、あの小林薫が出来上がる。他にも、リリー・フランキーさんもそうだし、あの人、ダルな感じでしょ」
A「ダルな人って、オナニーが原因なの?」
J「そうだよ。みうらじゅんさんなんか、すごくオナニーしてるもの。ダルな人って女にモテるよね。モテる人ほど、オナニーしてるんだよ」
A「じゃ、杉作さんは?」
J「うーーん、俺の場合は、まだ足りないか、逆にやりすぎ、なのかね」


杉J、自作のラップを披露しヤンヤの歓声あびる。
映画「任侠秘録人間狩り」「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」のDVD発売PRをかねて、シーンの一部をスクリーンに映し、いろいろとツッコミや解説、メイキング苦労談など。
出演者に、リリー・フランキー、みうらじゅん、蛭子能収(祝、ご結婚)、根本敬とディープな豪華さ。
蛭子さんのコワモテのヤクザっぷりにみんな爆笑。
俺は、「幽霊スナック」の方にすこぶる惹かれた。夜の都心の大通り、車の行き交う真ん中をフンドシ一丁の幽霊がゾンビ歩きしているシーンがいいっ!


J「うちの[男の墓場プロ]に童貞疑惑の奴が一人いるんですよ」 
A「杉作さんって、童貞捜査、好きですよね」
J「うん、そのために、エアセックス・トーナメントを開催するようになったほどだもの」
A「そうだったんですか、エアセックスの誕生って」
J「エアセックスやらせると、すぐに童貞かどうか解るもんね」
A「それは確かに。こないだのトーナメント、乳をいつまでも同じ方向に回転させているプレイ、あいつ、明らかに童貞でしたね」
J「そうそう、俺、後であいつを追及したの。最後に背中を押す仕草は何だったのって?そしたら、女の背中には究極の性感帯があって、そこ押すと、カエルの電器ショックみたいに両手両足広げて痙攣して果てるんです、だって」
A「背中押すって、スイッチみたい」
J「童貞の妄想力の凄いとこだね」


J「吉祥寺って久しぶり。悲しい思い出があってさ」
A「女がらみ?」
J「そう。昔、つきあっていた女が吉祥寺のアパート住まいでさ、ある晩、カノジョが風呂に入ってたの。で、声が聞こえるんだよ」
A「ひとりごと?」
J「そう思うだろ。違うんだよ。風呂の窓を開けて、外にいる男とダベってたの」
A「素っ裸で」
J「うん、俺、悲鳴あげちゃった」
A「悲しすぎますものね」 


J「映画の企画はいろいろと進めてるよ。みうらじゅんさんの原作のものとかも。本人も出演して、田口トモロヲさんも出演OKもらってる」
A「みうらさん、田口さん、そりゃ豪華ですね」
J「ダブル主演よ。[モーゼVSキリスト]って映画だよ」
A「ええっ、どっちが、モーゼ、キリストなの?」
J「悩むとこだね。髪形からいえば、みうらさんがキリストかな」
A「海外ロケですか、しかも古代だし?」
J「いやいや、日本が舞台。モーゼもキリストも日本に来たって説があるだろ」
A「能登と東北にそれぞれの墓が実際にありますね」
J「そう、それそれ。で、現代、墓場からモーゼとキリストが蘇る。40メートルくらいの巨人となって。自衛隊が出動する中、両者は激闘を繰り広げるんだ」
A「みうらさんと田口さんで、サンダ対ガイラってことですか」


他にもたくさんあるんだけど、これくらいで許して。
で、終盤、いよいよエアセックス。
トーナメントと思っていたけど、俺の早とちり(←焦るな)。
模範演技のショータイムであった。
エアセックス・トーナメント2連覇のチャンピオン、コブラさんがその絶技を披露してくれた。(肌色のシミーズとモモヒキという限りなくヌードに近い衣装)
後方のお客さんもよく見えるようにと、コブラさんは二つの椅子にまたがって立ってのプレイ。
グラグラする危険な状態での熱演に、「コブラ!コブラ!」の声援。場内は大爆笑の熱風が吹き荒れた。
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as2.jpg


刮目せよ、これぞ、エアセックスの奥義。


こんなあんなの盛り沢山の内容で、二時間はあっという間だった。
しかし、さすがに立ちっぱなしだったので腰が痛い。
ふと、考えると、会場で最年長はどうやら俺(47歳)だったようだ。
拍手喝采に包まれ、満足の熱気の充満する中、ライブは幕を下ろしたのだった。
帰り際に、「DVD、販売してますよ」とコブラさん(普通の服装になっていた)に声をかけられるが、懐具合の都合で、スンマセンと過ぎる。ちょっと後ろ髪ひかれる思いだった。
外はとっぷり暮れ、ネオンが眩しい。
sj.jpg

杉Jさん、ありがとう。 


 晩飯。レッドシチュー。普段のより、スパイスを効かしてくれたようで、腰の痛みに効く。


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