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■ 11月29日(水)
November 29, 2006 6:19 PM


 夕刻より、国立へ。
ライブハウス「リヴァプール」にて、サイン会とトークショー。
出演者は、浅暮三文さん、黒田研二さん、二階堂黎人さん、俺。
司会は、おーちようこさん。


それぞれ、テーブルに分かれて、来場された読者の方たちと語らいながらサイン会。
大学のミステリ研の人たちと話していて、自分の学生時代を懐かしく思ったりした。


先日、当[報告書]で取り上げさせていただいた私家版「Pの喜劇」(ミステリのパロディー集)の著者・市井閑人さんがいらしてくれた。
氏の50年にも及ぶミステリファン歴はそのままミステリの歴史でもあり、パロディの腕前もナルホドの感であった。


「ウースター家の掟」「サンキュー、ジーヴス」などの訳者・森村たまきさんのご主人・森村進さんとお会いする。
隣の一橋大学の教授であられる。理知的で柔和なお人柄に接して、奥様の翻訳の達成は、ご主人の優しさに支えられているのだなーと感慨深くする。
ご著書まで、いただいた。
森村進・著「自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門」(講談社現代新書)。
(後で、しまったぁと思った。アガっていた俺は、森村教授のサインいただくのうっかり忘れてたー。でも、きっと、またお会いする機会があると思うので、その時に是非。よろしくお願い致します)


 トークショーは先ず各人、10分ずつの一人語り。
二階堂さん、黒田さん、俺、浅暮さんの順番。
トリを務めた浅暮さんは、牧伸二ばりにギター漫談。これが、大ウケで、場内が大爆笑。アンコールも。芸のある人は凄いなぁ。
続いて、四人で舞台に並びトークショー。お互いに質問したり、お客様からのアンケートに答えたり。
黒田さんが、俺に、
「エアセックスについて教えて」
この人、会場で俺と会った時から、ずーと、この話ばかり、子供のようにキラキラ目を輝かせて、異様なまでに「エアセックス」に関心を抱いている。
怖いくらいだった。
俺は杉作J太郎さんのライブ(当[報告書]11/26参照)で見たエアセックスの模様や、その歴史やエピソードなどを語る。
その後、なぜか、黒田さんはやたらとハイになって、もう、他の三人にさんざんツッコミを入れられ、なんだか、黒田さんショー。
いやはや、楽しかったなー。
場内も、予想外の方向へのトークのドライブに異様な熱気に包まれる。
うん、これぞライブの面白さなのだ。
ホント、黒田さんはこうした場に欠かせない存在だと確信した。


特別ゲストに、貫井徳郎さんが壇上へ。お客様は大喜び。ファンが多いのだなぁ、あやかりたい、あやかりたい。
客席には、加賀美雅之さん、霧舎巧さん、東川篤哉さん、のお姿も。(もしも、抜けているお名前がありましたら、誠に申し訳ありません。粗忽者の故)。
サプライズな出会いに、ファンの方たちはとても嬉しそう。
評論家の杉江松恋さん(最近は作家業に大きく進出)、村上貴史さんもいらしていた。
トークショーで、俺が「どんな評論家が好き?」と作家三人にアブない質問すると、浅暮さんが「杉江さんとか、村上さんは、ええなぁ」素早い返答、ナイス!! 


四人で持参したプレゼントの抽選会の後、再び、フリータイムのサイン会。
会場では、出版社の編集の方たちが四人の著書を販売。
手打ちウドンの実演販売を髣髴とさせる。
熱気に包まれたまま、無事、終了。
その後、近くのファミレスで打ち上げ。
テーブルを長々とつなぎ、総勢30名もの関係者が座る光景はなかなか圧巻。店員は目を丸くしていた。
なぜか、ここでも、最後まで、黒田さんはどうにかしてエアセックスの話題へと持ち込むのだった。凄いよ。俺も嬉しくてさらに語っちゃったけど。
国立の夜はミステリアスに更けてゆく・・・。


 ご来場いただきましたお客様、誠にありがとうございました。これを機会にたくさんのミステリを手にとってくださいね。
重い本の山を持って、営業に、応援にいらしてくださった出版社の皆様、深く御礼を申し上げます。本当にお疲れ様でした。
サプライズなご来場いただきました、作家、評論家の方々、ありがとうございました。とても、心強い援軍を得る思いで、勇気を鼓舞していただきました。ご健筆を祈念しております。
浅暮さん、黒田さん、ご苦労様でした。
司会のおーちようこさん、猛獣使いの任、お疲れ様でした。
 そして、二階堂さん、それに奥様、準備から段取り、進行への目配りなど多くのご尽力いただき、頭の下がる思いです。本当にご苦労様でした。心より御礼申し上げます。今後とも何卒、よろしくお願い致します。


 あっ、黒田さん、名古屋の映画館で大晦日、杉作J太郎さん率いる「男の墓場プロ」のカウントダウン・ライブがあるらしいよ。「エアセックス、有り」だって。


 ピンポンパンピーン。ご来場くださいました各出版社の皆様へ。私めがトークで取り上げましたトム・シャープ「狂気準備集合罪」の復刊、及び、「ダッチワイフ殺人事件」「猥褻物陳列罪」の翻訳出版、どうか、ご検討くださいませ。ホント、マジに。ねっ。ピンポンパンピーン。



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