酔狂に猛走する、ユーモア本格ミステリの傾き者、推理作家・霞流一の公式サイト、「探偵小説事務所」へようこそ!



■ 12月26日(火)
December 26, 2006 3:36 PM


 来年刊行のアンソロジー「バカミスじゃない!(仮題)」(小山正・監修・編集/宝島社)のプロットを立てたり、長編「夕陽はかえる(仮題)」(早川書房)のキャラの絞り込みを試みたり、年賀状の準備したりと。いろいろ。
外は雨。


 ウィルスを食らったのか、当HPの更新機能がとてもスローになり、難儀する。
早速、当HPを製作してくれた、「M/M Design Studio」のMさんに、SOSメールを送信。
早速、応急処置していただき、感謝感謝、やはり、頼りになるお方であられる。
才色兼備とはこうした人のことをいう、ホント。 


 夕刻より忘年会。
西荻窪の「Y,s カフェ」。
地元の俺がイチバン遅れてしまい、皆様、誠に申し訳ありませんでした。
皆様とは、
幹事の森英俊さん、藤原義也さん、千街晶之さん、野村宏平さん、村上和久さん、高瀬美恵さん。
森さんつながりの業界者の宴である。


カレーと沖縄料理をメインにした店。
以前から、森さんが、どうしても、パエリアを食べたかったんだけど、一人じゃオーダーできない。
ので、すわ、今回の宴がチャンス、と、この店を選んだそうだ。
シャンペンで乾杯の後、しぱらくして、件のパエリアが登場。
なるほど、魚介類をふんだんに使っていて、とても美味ナリ。
他に、沖縄のラー油のかかった冷奴や、激辛カレーのドラゴン・ピザ、ワンタン、ソーセージなど、テーブルが賑やかになってゆく。


賑やかなのは人間も。
ミステリ、映画、知り合いの奇人さんたち、etc、いろんな話題が飛び交い、笑いが絶えない。
一昨日の「M-1」の話も。
ここで、激論が勃発。


グランプリ受賞の「チュートリアル」が決勝戦で放ったギャグが、
果たして、
「行きずりの女」だったのか、それとも、「雪国の女」か、
藤原さんと俺とで意見が対立する。
どちらも譲らない。
そして、それぞれ、裏付けの論旨を組み立て、熱弁をふるう。
が、お互い、微動だにしない。
半分、意地になってきて、一触即発、殴り合いへと展開しかねない。
「実証で済ますしかないでしょっ。今夜はここまで!」
と、間に、入ってくれたのが、千街さん。さすが、評論家は冷静かつ客観的である。


録画ビデオによる実証を待つことにして、勝負は持ち越し。
負けた方が、自転車のチャリンチャリンになる。(←これ、M-1を見ていない人、意味不明でゴメン)


 で、ついさっき、録画しておいたビデオを再生したよ。
その結果・・・・・・・・・・。


「行きずりの女」でした。


あああああ、俺の敗北・・・・・・・。
来年から、俺は、藤原さんの自転車のチャリンチャリンになってしまうのである・・・・・・。
さあ、皆さん方、嘲笑ってくれよ、チャリンチャリンの俺をさ。ああ、何かを求めてインドにでも行くか(←ホント、M-1、見てなかった人、意味不明でゴメンなさい)。


ついでに、自棄になって、「チュートリアル」の漫才、二本とも全部、再見したよ。
やっぱし、可笑しいや。笑いが止まらん。
うん、「行きずりの女」でギャグは成立している。
「雪国」でなくとも笑った。
そして、「チュートリアル」への評価はいっそう高まるのであった。
でも、やっぱし、「雪国」の方が好きだけど・・・・・・未練でした、スミマセン。


 宴が終わり、皆さんを西荻の改札でお見送りする。よいお年を。
帰宅すると、番犬ハチ君が雷雨でパニくり、腹を冷やしたのか洩らしそうな顔して、落ち着きがない。
深夜の散歩へ連れて行くと、たっくさんのオシッコしてた。雨が流し去る。
去年みたいに、善福寺川が氾濫しなければよいが。あれ以来、日本のニューオリンズと呼ばれているからな。


風呂で暖まろうとしたら、故障。
どうやら、これも雷雨の影響と推察される。
スイッチパネルから、ピーッ、ピーッ、ピーッ・・・・・・・、電子音が止まらなくなっている。
どうやっても、消えない。
まるで、ナチスの拷問だ。
二階に駆け上り、布団を被って、寝る。
そしたら、俺でさえ、ここに書けないような、嫌ーな夢を見た。
もしかしたら、これまでの生涯で、いちばん嫌ーな、気持ち悪い夢かもしれん。
ネタにもならんし、誰にも言いたくない。早く忘れよう、たぶん、無理だけど。


ああ、翌朝(今朝だな)、まだ、電子音が鳴り続けてるよ、ピーッ、ピーッ、ピーッ・・・。
どうせなら、チャリンチャリン・・・にしてくれ。



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