本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]

■ 10月9日(水)・2013
October 9, 2013 10:13 AM
スーパーで、
買った覚えのないものが
カゴに
紛れ込んでいた。
絶対に買ったはずがないよ。
アイライン
を引く化粧品だよ。もちろん、女性用の。
黒くて小さいものだったので、
スーパーの黒いカゴの中にあると見えにくい。
きっと、
俺の前に同じカゴを使った買物客が入れたものだろう。
それをレジ係が見落とし、買物客も気付かなかった、
そう推測される。
レシート見たら、計上されていたので、
レジ係に言って、
返金してもらった。
もちろん、俺も、アイライン化粧品を返却。
レジのオバチャン、
「いやあ、私もおかしいなと思ったんですけど、
家の方に頼まれて買い物されたかと思って」
そうだよな、そう考えるか、
あるいは、
俺に何か特別な趣味があるのかも
と考えたかもしれんなあ。
ちっとも俺には落ち度はないのだが、少し恥ずかしかったよ。
帰り道、
運の悪いことは重なるもので、
自転車の後輪がパンクしてしまった。
仕方なく、
近所の自転車屋で修理を頼んだら、
タイヤそのものがもはや古いので、
パンクを直しても、またすぐパンクする、と言われた。
なるほど、改めて見てみると、かなりガタがきてる。
やむを得ず
タイヤごと取り換えてもらったよ。
用事があったので、
自転車を店に預けて、三時間後、受け取りに行く。
綺麗に整備されていて、
ついでに調子の悪かった
ライトを直してくれていた。ありがたや。
なるほど、
綺麗な黒いタイヤ、目のようなライト
さっきの
アイラインの一件はこれを告げるサインだったのか。
まあ、この世の因果、そんなものなのだろう。
晩飯。カニカマのカニタマ。ヒラマサ刺身。ナメタケ冷奴。キューリのサラダ。
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